■点検・保守は定期的に
屋根には、住宅の形状、気候条件、仕上げ材などによってさまざまな形があります。ここでそのいくつかをご紹介しておきましょう。

切妻屋根
キリヅマヤネ
寄棟屋根
ヨセムネヤネ
陸屋根
ロクヤネ
方形屋根
ホウギョウヤネ
入母屋屋根
イリモヤヤネ
越屋根
コシヤネ

瓦葺き 金属板葺き
●スレート葺き
セメントを主にして成型したものです。スレートは薄くて軽いので、建物に負担がかかりません。また施工がしやすく、耐久性にもすぐれています。



日常的なお手入れは必要ありません。
台風や地震の直後は、点検が必要ですが、高所の作業は危険を伴いますので、点検・補修は専門業者に依頼してください。

雨漏りにつながる割れ、欠け、ボルトのさび、パッキングの劣化などがないか、5年に1度は専門業者に点検を依頼しましょう。

塗装されているので、10年ぐらいで塗り替えが必要です。専門業者に依頼してください。また、20年〜30年を目安に葺き替えます。
●瓦葺き
日本瓦のほとんどは粘土瓦です。焼成方法により、黒色でもっとも一般的ないぶし瓦、つやのあるゆう薬瓦、赤褐色の塩焼き瓦の3種類に分けられます。これらは、断熱性、遮音性、耐久性にすぐれていますが、衝撃には弱いという欠点があります。日本瓦は、野地板の上に防水紙を敷き、防水紙の上に瓦桟を打ち付けて、それにさん瓦を引っ掛けて葺くさん瓦葺きがほとんどです。棟の面戸や鬼瓦はしっくいで固めてあり、そのほかは、軒先やけらば付近の要所を釘止めしています。



日常的なお手入れは必要ありません。
台風や地震の直後には、強風や揺れなどでズレることがありますが、高所の作業は危険を伴いますので、点検と補修は専門業者に依頼してください。

長い年月の間には、瓦がズレたりすることもあります。5年に1度の定期的な点検を専門業者に依頼してください。

日本瓦は30〜50年、洋瓦は25年〜30年で葺き替えます。専門業者に依頼してください。
●金属板葺き
鉄板に亜鉛メッキした亜鉛鉄板と、鉄板に塗装を焼き付けた着色亜鉛鉄板、銅板などがあります。亜鉛鉄板は一般にトタンと呼ばれペンキで仕上げます。着色亜鉛鉄板はカラートタンと呼ばれています。



日常的なお手入れはひつようありません。
屋根にゴミや落ち葉が溜まったままにしておくと水はけが悪くなり、雨漏りやさびの原因になります。また、大気汚染や鳥のふんなどによって腐食することがあります。少し離れて屋根全体を眺めてください。もし、異常を見つけても、高所の作業は危険を伴いますので、点検は専門業者に依頼してください。

カラートタンは5年ぐらい、ペンキで仕上げたトタンは3年に一度ぐらいの塗り替えが必要です。ただし、潮風の吹く海岸地方や大気汚染のひどい地域は、2年に1度ぐらいが目安です。専門業者に塗り替えを依頼してください。また、20年ぐらいを目安に葺き替えます。

色につやがなくなり、粉っぽく見えてきたら、塗装が老化してきた証拠です。年数にこだわらず、塗り直しを依頼しましょう。